私自身がみんなのパワースポットになりたい。

PROFILE

黒田 菜々

2024年12月正社員登用

営業三部 営業一課 VANI 阪神梅田本店 店長

16年間のバレーボール人生の延長にあるような仕事

介護からの転身。16年間のバレーボール人生の延長にあるような仕事

就活では迷いなく、介護の仕事を選びました。私の兄は生まれつき脳性麻痺で、両足と右手が使えません。私は小学1年生から大学4年生までバレーボールに打ち込んできたので、兄の介護はほとんど母がひとりでしてきました。

私の家は母子家庭で、母は仕事をしながら兄の介護をしてきたので大変だったと思います。だから大学を卒業したら、介護の技術を仕事で学びながら、今度は私が母と兄を助ける。そう思って介護の仕事に就いたんです。それに、ずっと兄を見てきたので、「困っている人を助けたい」「喜んでもらいたい」「笑顔にしたい」という気持ちもありました。

でも16年間のバレーボール人生では怪我も多く、介護の仕事を始めたらその怪我の後遺症が痛み出してしまって…。訪問介護だったんですけど、寝たきりのおじいちゃんを抱きかかえて車椅子に乗せたりするので足にすごく負担が掛かるんです。新人なのにそのおじいちゃんの担当を任せてもらえたことも嬉しくて、1か月は悩みました。でも、もう歩くだけでも痛くなってしまって、これ以上続けるのは無理だと思いました。辞めるなら早く言った方がいい。そう考えて、1か月で退職を決意しました。

そんな時、次の就職先をみつけるまでの“つなぎ”くらいのつもりで見ていたアルバイト募集にVANIの募集をみつけました。だから最初は「とにかく働けたらどこでも良い」というくらいの軽い気持ちだったんです。でも面接に行って、斉藤店長にお会いしたら、もう軽い気持ちではなくなってしまいました。

「面接に来ました」と伝えようと、私は斉藤店長の接客が終わるのをずっと見ていたのですが、その接客が何だかキラキラしていて、すごく楽しそうなんです。

そのあと、面接でお話ししたら、すごく熱い想いを持って、上を目指して取り組んでいることが伝わってきて…。まるで私がバレーボールに打ち込んできたような想い…。部活みたいに熱中できる仕事ってあるんだって、その時初めて知りました。

そして、ブランドへの想い、経営理念「喜びを創り 喜びを提供する」への想い…、それらが、私が介護の仕事を選んだ時の「誰かに喜んでもらいたい」「笑顔にしたい」という気持ちと共鳴していることを感じました。

「いっしょに仕事しようよ」。斉藤店長のその言葉に当初の軽い気持ちの応募はどこかに行ってしまいました。16年間バレーボールでやってきたことの延長にあるような仕事。誰かを喜ばせたいという想い。それらがここには凝縮されている。そんな強い動機を抱きながら私はVANIで働くことになりました。それが2024年の7月。その後、社員登用試験を受けて、正社員になったのが12月。だから正社員まで、あっという間でしたね。

なので、アルバイトで働いていた理由は?の答えは、「新卒で始めた仕事を訳があって辞めた」ので「つなぎのつもりでアルバイトを探した」。ところがその仕事は、16年間続けたバレーボールのように情熱を持って取り組める環境で、且つ、「誰かを喜ばせたい」という私の仕事への動機を叶えられる場所だった。だから迷うことなく最短ルートで正社員を希望した、というわけです。

自分もVANIのような大きなお店を持ちたい。店長になりたい

まずベースには、周りは学校を卒業してみんな正社員として働いている中で自分だけアルバイトでいるのも…という気持ちもありましたから、どこかのタイミングで正社員になりたいとは考えていました。

そして、売場初日からこの数か月間、自分が活き活きと働いている感じがしていたことです。たぶん、活き活きと働けている理由は、「頑張ったらいっぱい褒めてもらえる環境」とか「お客様と話すことが好き」であることとか、「いっぱいお客様とお話しすると、結果として売上も目に見えて上がる」こととか、そんなことなんだと思います。

シュクレイの風土って、とにかく褒められる。頑張ったら、いっぱい褒めてもらえる。それに、「お客様といっぱいお話しする」という自分の大好きなことを頑張れば、それが「売上という結果」になって返ってくるということがバレーボールに似ていたんですよね。

本当にバレーやっていた時ぐらい、自分が熱くなっていることを感じました。こんな場所ってあるのかなって思いましたね。「もうバレーが終わったら、そんな風に熱くなってできるものってないんじゃないかな」って勝手に思い込んでいたから。またこうやって自分を高めていけるような場所に居られて驚いているというか…。

なんか接客って、やっていることは同じでも、毎日色々なことが起きるから楽しいなって。本当に部活みたいですよね。

そして社員になろうと思った一番の理由は「自分もVANIのような大きなお店を持ちたい」「店長になりたい」と思ったことです。アルバイトでは店長にはなれませんからね。

バレーボール部も中学、高校とキャプテンを務めていました。中学、高校は顧問の先生からキャプテンを指名されるのに対し、大学は立候補制だったんです。でもキャプテンを決める時、ひとつ下の後輩が立候補したので、大学は副キャプテンにしました。中学、高校とキャプテンを務めてきたので違う視点も見てみたいと思ったんです。それに、大学は強豪校から選手が集まってくるのですごく全体のレベルが高く、自分の練習にも集中したいという気持ちもありました。

結果、その選択は正解だったと思います。なぜなら、この副キャプテンの経験でとても大切なことを学べたからです。

キャプテンは「こうしたい」という方向性を示すことが重要ですが、副キャプテンはキャプテンを支えつつ、メンバー一人ひとりをフォローすることが大きな仕事だと思います。キャプテンの「こうしたい」に対して、みんながちゃんと同じ方向を見ているか。取り残されているメンバーがいれば、声を掛けてフォローする。これがすごくむずかしかった。

だから今、店長をやっていて「一人ひとりにもっと目を向けなきゃいけない」って思えます。誰ひとり、取りこぼさない。ついて来れていないアルバイトの子達にも、自分から声を掛けてあげなきゃいけないって。「こうしたい」と言って、突っ走っていればいいわけじゃない。それはずっとキャプテンだけをやっていたら気が付けなかったことかもしれません。だからあの時の副キャプテンの時の経験がいま全部、活きていると思うんですよね。

お客様に喜んでいただけるから売上がある。その順番を絶対に歪めない強い意志

「正社員になりたい」という希望を店長に伝えたのが9月か10月の面談の時で、12月にはもう正社員になっていたので、社員登用試験への準備期間は2か月くらいしかなかった。だから、めちゃくちゃ忙しかったです。

まず、社員登用の面接を受けるまでに店長とマネージャーに「こづち日報」をみていただきました。経営理念手帳「こづち」とは、第一の項目「全員が経営に参画する」から始まる120項目の仕事に対する考え方で構成される、シュクレイ社員の経営バイブルです。

シュクレイの社員は仕事の判断で困った時、この「こづち」を開きます。すると、必ず答えの糸口がそこにある。すべての経営判断はこの「こづち」にあるのです。

この「こづち」から毎日1項目を選んで実践。1か月間、その日の取り組みと振り返りを店長とマネージャーと私のグループチャットでみていただきました。

さらに、社員登用試験では面接までに河越会長の著書を読んで作文を書きます。実は私、読書感想文が幼少の頃から苦手で、ちゃんと読み切った本ってほとんどなかったんです(笑)。でも、河越会長の「全員参画の最強理念経営」は、あっという間に読破してしまいました。

その中ですごく印象に残ったページがあります。それは車椅子のカメラマン、詩人の田島隆宏さんの詩について会長が書かれているページです。

私の兄も生まれつき脳性麻痺で両足、右手が使えません。生まれてからずっと車椅子の生活です。小さい頃からみんなと同じように外で走り回ったり出来ず、たくさん辛い思いをしてきました。高校生になると「歩けない両足と身体の不自由さ」を母に訴えていた時期もありました。

障がい者の兄を持っているからこそ、田島さんの気持ちがストレートに伝わって涙が止まらなかったです。河越会長も田島さんの詩を読んで、涙が止まらず、半日当時の社長室から出られなかったと書かれていました。

また、河越会長のお父さんである創業者 河越庄市会長の芋飴から始まる歴史にも何度も心を打たれました。特に「つるし柿自主回収」が印象的でした。本来なら商品保管の責任はお得意様である販売店にある。だから、自主回収を拒否することもできた。それでも、大赤字になってでも、「最後に商品を手に取るお客様に迷惑をかけてはいけない」「お客様を悲しませてはいけない」「我々はお客様に喜びを提供するんだ」と自主回収を決断した河越庄市創業会長。

経営理念「喜びを創り 喜びを提供する」にも、経営理念手帳「こづち」120項目の経営哲学にも、「つるし柿自主回収」にも、そして、田島さんの詩を読んで涙が止まらず、半日社長室から出られなかった河越会長にも、一貫していることがあると私は思います。

それは多くの会社が売上だけを追い掛ける中で、シュクレイ、寿スピリッツグループは、売上の前に「人間として、どうか」という大きな尺度が横たわっているということです。

「お客様に喜んでいただけるから売上がある」。その順番を絶対に歪めない強い意志=経営理念の浸透がシュクレイ、寿スピリッツグループにはある。だから、私はシュクレイに入社したいと考えたのだと思います。

社員登用試験の面接の記憶は緊張しすぎて、ほとんどありません。覚えているのは、本社で面接のあとブランド会議があって「面接うまくできなかった」って、みんなの前で泣いたこと。みんな「大丈夫!大丈夫!」って言ってくれて、泣きながら新商品のブッセ食べてましたね(笑)。

それで、その2~3日後に店長から「合格してたよ!」って売場で言われました。その時は12月の繁忙期だし、テレビでVANIが取り上げられたあとでもあったので、ものすごく忙しくて余韻に浸っている暇もなく。「受かった!OK!OK!」みたいな、そんな感じでした(笑)。

わずか1年半で店長に。初めての成功体験は「完売係」

やっぱり、アルバイトの時はもう目の前のことを頑張るしかなかった。いま、お店はどんな状態なのかとか、あまり考えられなかったです。でも、「社員になりたい」と言い出してからは、少しでも社員としての目線を持ってやろうと思って取り組んでいました。

そう思って仕事をしていると、色々みえてくるんですよね。自分がその時に入っているポジションの仕事に対して「ああ、ここはもっとこうした方がいいな」とか「こうしたら売上も上がるな」とか、気づきがあるんです。

もちろん「みんなを引っ張っていきたい」「ゆくゆくは店長になる」という想いを持って、そのために社員になりたいと考えたわけですから当然といえば当然の話ですけど。

そんな私をみて店長がひとつの仕事を私に任せてくださいました。その仕事が「完売係」です。当時、美味しいのに売上があまり伸びていない商品がありました。冷凍商品のムースケーキです。どうしても冷凍商品って、お客様の立場で考えると、持ち帰るにも、解凍するにも、購入への敷居が高い。でもとても美味しいんです。これを完売させるリーダーに任命されたわけです。

その当時私は整理券の担当が好きでした。整理券の担当というのは10時と17時半に入荷する数量限定商品を売る係です。この数量限定商品を売る時にほかの商品もご案内するんですけど、その時に冷凍商品のムースケーキをご紹介して売れると、みんなに売っている背中を魅せられるのではないかと店長が考えてくださったんです。

「みんなを引っ張っていきたい」「ゆくゆくは店長になる」という目標に対して、今後のステップになるような成功体験をいま私は持つべきだということです。シュクレイという会社は、本当に、そういう風に人を育ててくれる風土があるんです。

実際にこの仕事をやって自信がつきました。売りづらい冷凍商品。賞味期限も短いですし、持ち運び時間もある。みんな「売りづらい」と思っているところに私が声を掛けて、みんなの意識を「売りづらい」から「売れる」に変える。何よりも一番売っている背中をみんなに魅せる。

これが初めての成功体験だったと思います。社員になって10か月後に副店長、その4か月後に店長になりました。

「VANIみたいな大きなお店の店長になりたい」と思ってから、1年半。社員登用の時に掲げた目標が「3年後には店長になる」だったので、目標を大きく上回ったスピードです。まさか、こんなに早く、しかも、“VANIみたいなお店の店長”ではなく“VANIの店長”になれたなんて。自分でも驚いています。

でも初めての成功体験も、副店長、店長へのステップも、いっしょに働いているのがお店のみんなだったから叶えられたんです。入って数か月の人間が「こうしよう!」とか「こうしたい!」とか言いづらいですよね。それを言わしてくれたのはみんなですし、それを受け入れてくれたのもみんなです。

店長になった今も、まだまだ迷いはあります。店長としての歴も浅いですし、百貨店のことも誰より詳しいわけじゃない、会社のことだってまだまだ知らないことがある。それでも私が店長をできるのは、いっしょに働くみんなが良かったから、良すぎるから。私が「こうやりたい」と言ったことを全力でやろうとしてくれるからです。

そんな風に「素直な心で」「大きな心で」「全力で」取り組んでくれるみんながいるから、私もまだまだ足りない迷いの部分を振り切れる。忘れられる。VANIの店長としての仕事ができているのだと思います。

熱狂的ファン創り=どこまでもお客様目線で物事を考えているから生まれる接客

私は、会社のスローガンでもあり、経営理念手帳「こづち」の中にも書かれている「熱狂的ファン創り」という言葉が大好きです。「熱狂的ファン」になってもらえるほどの接客って、つまりは他の会社からみたら「そこまでしないでしょ?」というレベルの接客なんですよね。それをシュクレイは大事にしてやっているということです。

お客様の立場からみたら「こんなことまで気遣ってくれるの?」というレベル。「こんなお店、他にないな」というレベル。それはどこまでもお客様目線で物事を考えているから生まれる接客です。そんな接客を目指せる会社。そんな接客ができる会社。そこが私にとってシュクレイの一番好きなところです。

そういう接客があることを最初に知ったのがアルバイトの面接の時。斉藤スター店長が話してくださいました。その後、会社の会議でも様々な店舗から上がる事例を聴いて、「やっぱり、どこまでもお客様目線の接客が大事だ」と思って接客をしてきました。

そうしたら、お客様が今まで以上に喜んでくださったり、私のことを好きになってたくさん会いに来てくださったり、また、そういうお客様が増えたり…。「喜びを創り 喜びを提供する」ことで、自分にも喜びが返ってくる。それってやっていて、やっぱり楽しいなって思います。

先日、ブランドとしてVANIは初めての催事を名古屋で行わせていただきました。大阪ではお客様がたくさん来てくださる。並んでくださる。でも名古屋ではどうなんだろう。催事当日までドキドキしていました。

そして迎えた当日。名古屋催事は大盛況。大阪と同じようにたくさんのお客様が並んでくださいました。「大阪で買った時、美味しかったから名古屋で催事やるって聞いて来ました!」とおっしゃってくださるお客様もいて。また、大阪のお客様に「今度、名古屋で催事やるんです!」とお話ししたら当日「来たよ!」って。もう、めちゃくちゃ嬉しくて…。

名古屋の催事を通じて、改めて、来てくださるお客様のありがたさを感じましたね。つまり、お客様が来てくださる、並んでくださることがどこか当たり前になってしまっていた自分に気がついたんです。

お客様が来てくださることは当たり前ではない。だからこそ、もっともっとお客様にその気持ちを何かで返したいって強く思いました。

世の中には売上ばかりに目を向けている会社も多いと思います。でもシュクレイは、そして私は、お客様に喜んでもらえた分が、またその喜びのためにお客様が繰り返しお店に足を運んでくださった分が、売上になって返ってきていることを忘れません。売上のことより、先に喜びを提供することを考える。お客様に喜んでいただくことで売上も上がっていく。その私たちの基本を改めて名古屋で実感しました。

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内側からも、外側からも、一番、熱狂的ファンが多い人財になりたい

今後の抱負は、いっぱいあるんですけど、ひとつを上げるなら「内側からも、外側からも、一番、熱狂的ファンが多い人財になりたい」ですね。社内のみんなからも、お客様からも、ですね。

ほかの店舗からも、わざわざ会いに来たいって思わせるような。東京からも福岡からも色々な地域からも。「黒田さんに会えば元気をもらえる」とか、「黒田さんみたいな店長になりたい」とか「黒田さんみたいな人になりたい」って、いっぱい色々な人から言ってもらえるような人になりたいです。 VANIは「パワースポット販売」を掲げています。お客様にとってVANIは「元気をもらえる場所」でありたい、聖地でありたい。私はそんな「パワースポット販売」を地で行く人材でありたいです。私自身がみんなのパワースポットになりたいですね。