一人ひとりが納得して決断できるように

PROFILE

南保 里帆

2019年新卒入社

経営管理部 人事総務部 人事総務一課

本人が納得して決断できるよう、何度も対話を重ねます。

【インタビュアーより:南保里帆さんが大切にしているもの】

私は普段、シュクレイの社内コンテンツや採用に関わる撮影に携わっています。今回は、いつもカメラ越しに見ているシュクレイを、写真だけでなく文章でも紹介する機会をいただきました。

取材したのは、人事総務部で新卒・中途採用を担当する南保里帆さんです。2019年に新卒で入社し、約6年間、全国の駅や空港、百貨店などで期間限定ショップを運営する催事部門を経験した後、現在は採用担当として学生や求職者と向き合っています。

「緊張しています。」

そう笑いながら始まった取材でしたが、質問にはすぐに答えるのではなく、一度考え、自分の言葉を選びながら丁寧に話してくれました。予定していた質問が終わっても、「そういえば…」と自身の経験を思い出しながら話が広がり、こちらが知りたいことに丁寧に応えようとする姿勢が自然と伝わってきました。

撮影では、「普段こんなことしないですよ」と照れ笑いを浮かべながらも、お願いしたポーズには素直に応じてくれました。写真を見せると、「わぁ、すごーい!ちょっと恥ずかしいけど」と笑顔を見せてくれ、取材が終わると、エレベーターの扉が閉まるまで深く頭を下げて見送ってくれました。

この取材で感じたのは、相手の話を大切にし、自分も誠実に向き合おうとする南保さんの人柄です。その姿勢は、採用担当という仕事にも、そのまま表れているのだろうと感じました。

販売の現場で学んだ、「任せてもらう」という経験

南保さんが最初に配属されたのは、現在の営業一部です。全国の駅や空港、百貨店などで期間限定ショップを運営する催事部門で、東京だけでなく北海道から鹿児島まで全国へ出張し、売り場づくりから販売、試食、お店の片付けまでを担当していました。

社員は一人ひとりが自分の売り場を持ち、店長として現地スタッフとともに店舗を運営します。入社後しばらくは先輩社員に同行しながら仕事を覚え、半年ほどで一人立ちします。売り場の規模によっては10人以上のスタッフをまとめることもあり、若いうちから大きな責任を任される環境だったといいます。

販売する商品は固定ではなく、ブランドごとに担当が決まる直営店舗とは異なり、催事ではさまざまなブランドの商品を扱います。それでも、「私はフランセが好きです」と笑顔で話してくれました。もちろん、お菓子そのものも好きですが、それ以上に、自分の接客や伝え方によって売り上げが変わることにやりがいを感じていたそうです。

「自分の販売スキル次第で、結構売り上げが変わるんです。そこが楽しい。」

その言葉からは、販売という仕事そのものを楽しみながら、お客様と向き合っていた様子が伝わってきました。

「…やっぱり、人ですね。」その言葉の理由

取材の終盤、私は改めて南保さんに尋ねました。

「南保さんが思う、シュクレイという会社の最大の魅力は何ですか。」

商品への想いやブランドの魅力、販売の仕事の面白さなど、さまざまなお話を伺ってきたあとでした。それでも、少し考えて返ってきた答えは、とてもシンプルでした。

「…やっぱり、人ですね。」

その理由として南保さんが挙げたのは、「この人のために頑張りたい」と思える人がたくさんいることでした。自分が困ったときには助けてもらい、その経験があるからこそ、今度は自分が誰かを支えたいと思える。そんな人とのつながりが、シュクレイには自然と根付いているのだといいます。

その背景には、シュクレイの経営理念をまとめた理念手帳「こづち」の存在も欠かせません。新入社員の頃から日々の仕事の中で読み返し、自分の目標や行動を見つめ直す。理念を知識として覚えるだけではなく、一人ひとりが仕事を通して少しずつ自分の考え方として身につけていく。その積み重ねは、人との関わり方やお客様への向き合い方にも表れています。

だから、「…やっぱり、人ですね。」という言葉は、単に社員同士の仲が良いという意味ではありません。理念が人へ受け継がれ、その人がまた次の誰かへ受け継いでいく。その積み重ねによって育まれてきた社風そのものを表す言葉なのだと感じました。

一人ひとりが納得して決断できるように

採用についてお話を伺うなかで、南保さんが何度も口にしていた言葉があります。

「シュクレイを志望するなら、一度店舗へ足を運んでほしい。」

その理由は、商品を購入してほしいからではありません。店頭で働くスタッフの接客や、お客様とのやり取り、お店全体の雰囲気を、自分の目で見て感じてほしいからです。実際に店舗を訪れた人は、自分が感じたことを面接で自分の言葉で話せることが多く、その経験が「本当にこの会社で働きたい」という気持ちにもつながっていくそうです。

人と向き合う姿勢は、内定を出したあとも変わりません。

就職活動では、複数の会社から内定をもらい、どこへ進むべきか悩む学生も少なくありません。南保さんは、そのような相談を受けても、すぐに答えを示すことはありません。「将来どうなりたいのか」「何を大切にして働きたいのか」を一緒に整理しながら、本人が納得して決断できるよう、何度も対話を重ねます。実際に、ある学生とは内定承諾までに4回電話で話したこともあったそうです。

もちろん、シュクレイを選んでほしいという思いはあります。それでも、「無理に入社しても、お互いにとって幸せにはならない」と話してくれました。だからこそ、相手の人生を尊重しながら向き合う。その姿勢は、採用担当として学生を見ているというよりも、一人の人と真摯に向き合っているように感じられました。

最後に残った答え

販売の現場、経営理念、採用と話題は変わっても、南保さんの考え方には一つの軸があるように感じました。

販売の現場で先輩に育てられた経験があり、経営理念をまとめた「こづち」を通して仕事への向き合い方を学び、現在は採用担当として学生や求職者と向き合っています。

話している内容は変わっても、一つだけ変わらなかったことがあります。

相手の話をよく聞き、答えを急がず、その人自身が納得できるよう一緒に考える姿勢です。

店舗へ足を運んでほしいという話も、内定を急がせず何度も対話を重ねる話も、その根底にあったのは、「シュクレイに入ってもらうこと」よりも、「その人にとって納得できる選択であること」を大切にする姿勢でした。

インタビューの締めくくりに、「シュクレイという会社を一言で表すとしたら何ですか」と尋ねると、南保さんは少し考えたあと、こう答えてくれました。

「…やっぱり、人ですね。」

その言葉は、会社を紹介するための決まり文句ではありません。

約1時間半にわたる取材を終えたとき、「…やっぱり、人ですね。」という言葉は、南保さんそのものを表しているように感じました。