入社の動機

いつもの自分で喋れた会社。未来の自分をイメージできるワクワク感

いつもの自分で喋れた会社。未来の自分をイメージできるワクワク感

動物が好きだったので大学は、生物資源科学部という飼育員を目指す人や伴侶動物(ペット)について学ぶ人が行く学部へ進学しました。「食」にも興味があり、4年生で選んだ研究室はミルク科学研究室。読んで名の如く、乳製品についての研究をしていました。
就職活動ももちろん「食」に関わる仕事に絞り、メーカーから販売まで幅広くみていましたね。シュクレイと出会ったのは秋採用。実は私、内定をもらっていた会社があったんです。その会社のお菓子は、どれを食べても美味しくて大好きでした。でも内定後、店舗に行ってみたら、どこかフィットしない。来年ここで働くんだ!というワクワク感のない自分に気が付いたんです。秋採用も含めて全部で20〜30社の説明会に行きました。シュクレイはその最後の会社。
「ツイてる!」という一見マイナスなことがあっても、プラスに捉えさえすれば、どんな時でもチャンスがある、という役員の方のお話に会場の雰囲気も、みんな笑って和やか。役員の方なのに偉い人特有の威圧感が全くない。そのあとの社員さんとの座談会もみんなその和んだ空気のままでした。ひとりの答えに順応して誰かがまた発言をする。時には笑いが起きたりして。普段は人前ではあまり発言しない私も何の躊躇もなく喋れました。
選考が進み3回、4回の面接も、毎回違う方が面接官なのに説明会の時と同じようにリラックスできる。どんどんシュクレイという会社に惹かれていきました。一番緊張せずにいつもの自分で喋れた会社。そして何よりここには、4月からの自分、未来の自分をイメージできるワクワク感がありました。

出来事

“自分軸”と“お客様軸”では声のトーンが変わる

“自分軸”と“お客様軸”では声のトーンが変わる

接客で一番嬉しいのは、シュクレイのお菓子や私の接客を覚えていてくれて、お客様がまた戻って来て下さることです。「この前も来たんですけど」ってプレゼントやお土産を考える時に思い出してご来店下さるお客様、試食をお配りした後にフロアを一周して戻って来て下さるお客様、どちらも嬉しい。お客様の印象に残っているということがとにかく嬉しいんだと思います。
押し売りなんてできる性格じゃない(シュクレイにそんな人いないですけど)。お客様の立場になって、「買ってほしい」という気持ちが伝わらないように、いつも接客をしています。
それを学んだのはこのお店の前の東京ミルクチーズ工場の店舗にいた時。3種類のクッキーをすべて試食でお出しするんですが、最初はそれが嫌だった。当時の私にはそれが“買ってほしい”という、お客様への押し付けに思えたんです。
でもその時の店長に「味の好みというのはお一人お一人違うので、お客様の好みに合う味をみつけていただくために3種類の試食をお出ししているんだよ」って言われたんです。買ってほしいという“自分軸”の思いからの試食出しではない。好みの味をみつけていただくための“お客様軸”の試食出し。それが理解できてから「こっちの味もあるんですけど、ぜひ!」って元気な声で言えるようになりました。
“自分軸”と“お客様軸”では声のトーンが変わる。接客1年目の発見でした。

寄り添いながら、言葉を拾う接客

寄り添いながら、言葉を拾う接客

一人のお客様ごとに、そのお客様が一度は笑って下さるように。それが私の接客時の目標です。私たちの商品は「プレミアム ギフト スイーツ」ですから、お客様も誰かのためにお菓子をお求めになります。だから、その“お菓子を渡した時に相手はこう喜んでくれるかも”というイメージを持っていただけるような接客をしています。そのイメージが見つかった時、お客様は笑って下さいますから。
ミルフィユメゾンであれば「松屋銀座でしか買えないスイーツです」とか「BOOK型のパッケージは、パイ生地をあらわす“フィユタージュ”というフランス語で“本のページをめくる”という意味があるからです」とか。お菓子を相手に渡した時に添えられる言葉も大事。それはお菓子をお渡しするシーンをつくるお手伝いです。
もっと大事なのは、シチュエーションをお客様と共有すること。でも「どんな集まりですか?」とかストレートには訊きません。どこまでもお客様の方から「こういうところに持って行くんですけど」と言って下さるのを、試食をお出ししたり、商品の説明をしたりして待ちます。なぜなら最も大事なのは、お客様が「ここで買おうかな」と自ら思って下さることなんです。
寄り添いながら、言葉を拾う接客。それは私なりに“お客様軸”を貫いた結果なのかもしれません。

1本に聴こえるように。寄り添うハーモニー

ルーツ

1本に聴こえるように。寄り添うハーモニー

ピアノを4歳の時に始めて中学へ入学すると吹奏楽部へ入部。その後、中学・高校と6年間、アルト・サックス(サクソフォーン)を吹いていました。中学校の吹奏楽部は県大会への出場実績もなかったのですが、高校はそこそこの実力校。1年生の年1回の吹奏楽連盟の大会では、私はメンバーに入れませんでした。同じ学年にもう一人アルト・サックスの男の子がいて、その子がすごく上手かったんです。1年生は出られない人の方が多く、むしろ出られる人の方が少ない。でも、放課後に校庭の隅で一人練習するのは寂しかったですね(アルト・サックスは2名。大会メンバー以外は音楽室に入れない)。
技術や音楽知識はその男の子にはかなわない。でも唯一かないそうなのが音色でした。先輩にも「きれいな音」と誉めてもらえるポイントでしたから。音色に絞って基礎練習を積んで迎えた高校3年生の最後の大会。3年生がソロを吹くのですが、ジャズ系の1曲はその男の子でしたが、もう1曲のクラシックは私がソロを吹きました。音色に絞った練習の成果が実ったと思います。
でもこの6年間の吹奏楽の思い出で一番私が覚えているのは、「1本に聴こえるように」という高校2年生の時のセカンドパートの思い出です。アルト・サックスは主旋律を吹くファーストパートとハモリを担当するセカンドパートで構成されます。このセカンドパートが一番好きでした。
「1本に聴こえるように」ハーモニーを奏でる。先輩の音にあわせて一つの音にする気持ち良さ。引っ張るファーストよりも、寄り添い、支えるセカンド好き。今も昔も変わっていませんね。

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